みなさま、まだまだ寒い日は続きますがいかがお過ごしでしょうか?
今回の女将の美人講座は、粋なお辞儀は腰にありと題し女将が礼儀作法を伝授いたします。
シリーズ1 「粋なお辞儀は腰にあり」
◆ 7年前、初めてインターンシップの学生を受け入れ、学生から「おかみさんは何十年も 日本文化に携わってきたのだから、和食の食べ方の講座をしてはどうか」と提案をいただき、独学ではいけないと早 速、小笠原流礼法で礼儀作法を習いにいきました。
そこで初めに教えて頂いたのがお辞儀です。
先生に「お辞儀は相手に対する敬いの心の表れで、いつも深くお辞儀をすれば良い ものではなく、場所、相手によって頭の深さを変えることが大切なのです。
またお辞儀は頭を下げる物ではなく、腰を折るのです。」と教えて頂きました。
立ってお辞儀をすることを立例と言い。
背筋を伸ばして上体から腰を折り、前傾させます。
・会釈は(浅いお辞儀)直立の姿勢から、上体を15度程前傾させる。
手は前傾と同時に脇から少し前に身体に沿って移動する。
・普通礼は(敬礼)、会釈より上体をさらに前傾し、手のひらが腿のあたりにくる深さを限度とする。
前傾角度はおおよそ30 度位。
・最敬礼は、普通礼よりも更に前傾させて、手先が膝頭 (こ達するくらいの深さまでを腰を折る。
お辞儀は息を吸いながら姿勢を前傾し、姿勢を止めたところで息を吐いて、また吸いながら姿勢を戻しま す。(礼三息)体が戻ったところで「おはようございます」等のことばを言います。
また、前傾して腰を折る時 よりも、身体をもとに戻す時に時間をかけるときれい なお辞儀になります。
みなさまいかがでしたでしょうか?
いろいろな場面で、そういえば女将がこんなことを言ってなぁなんて思い出していただけると幸いです。
それではまた次回女将講座をお楽しみにしてくださいね。