助六の玄関には、大きな花器に
香りの良い、生のお花を活けております。
美味しい料理には美しい花がつきものです。
女将になる前・・
短大を卒業後すぐに、
生け花 正統則天門流を引き継ぎ習い始めました。
正統則天門は日本建築の床によく似合う活け方です。
先生から「生け花の素敵な料亭と言われるコンセプトでも良いんじゃない。」と
当時ご指導いただいたことを30年たった今も覚えており、大切にしております。
先生は活け方だけではなく、
花代が高価にならない方法、
花を大切にして、葉っぱ一枚でも無駄にせず美しく活ける方法を教えてくださいました。
私の思う料亭とは暖簾をくぐった瞬間に緊張感が高まる場所であり、
玄関にはお客様を迎え入れる為に
大きな花器に
季節を感じさせる、香りの良い花が活けてあるところです。
先生の教えと私の大切にしたい料亭の姿を
私が女将になってからの約30年間
ずっと守り続けています。
時々お客様が
「玄関の花が良い香りだね」とお声がけくださいます。
気にかけてくださるお客様がいらっしゃる喜び
この30年間、その喜びが私の原動力の一つとなっています。
助六にお越しの際は、
是非玄関やお部屋の花たちも
ご覧下さい。
和食を楽しむ料亭の女将は、活け花が楽しみになっています。