本日は、「アマダイ」をご紹介いたします。
アマダイは、桜のような、華やかなピンク色です。
その鮮やかさは、パッと周りの雰囲気を、明るくしてくれます。
古くから高級魚とされているアマダイは、
京都では「グジ」と呼び、懐石料理などで珍重されてきました。
アマダイは、鯛よりも身が甘く柔らかで、上品で淡白な味です。
水分が多いので、一汐、昆布締め、
味噌漬けや粕漬けなどで余分な水分を抜くとさらに旨味が増します。
名前に「鯛」がつきますが、
本来は、スズキ科の魚なのです。
鯛のように、体に赤みがあることから、
名前に「鯛」と名づけられたと言われています。
また、その他にも名前の由来にはさまざまな説があります。
驚くことに、この魚は、
何度も産卵を繰り返すと、メスからオスに変化するという特徴を持っているのです。
美味しいだけでなく、生態としても、とても興味深い魚ですね。
アマダイは秋から春の時期が美味しくなる旬です。
今の時期でも十分美味しく召し上がっていただけますよ。
蒸し物にすると旨みがぎゅっと凝縮され、日本酒にもよく合います。
また、堅い鱗をカラッと揚げると、ビールが進みますよ。
是非一度、お試しくださいませ。
和食を楽しむ料亭の女将は、アマダイの彩りにパッと気分が明るくなります。