秋の味覚といえば、何といっても「秋刀魚」です。
秋刀魚は、アメリカ大陸の沿岸や、北米の太平洋と広く生息する回遊魚とされ、
日本では、北海道~九州の日本海に生息しています。
「秋刀魚」という名の通り、
銀色に輝く、刀のような細長い体が特徴的です。
江戸時代には、「秋刀魚が出ると按摩が引っ込む」と言われていた程、
栄養価も高い魚です。
脳梗塞や心筋梗塞の予防や、脳の活性化にも効果があるとされています。
秋刀魚は冬の産卵期に向けて、
秋に最も脂が乗り、より美味しく味わうことが出来るのです。
体が輝きながら反り返っているもの、
澄んだ目をしているもの、
口先が黄色くなっているものを選ぶと、
脂が乗っていて新鮮で美味しくいただけます。
脂が乗った秋の秋刀魚は、
大根おろしやすだちを添えた、「塩焼き」が代表的ですが、
新鮮なものは刺身でも美味しくいただけます。
青魚の刺身が”苦手”という方でも食べやすい、
臭みのない脂の旨味と、プリッとした食感は、
すっきりした辛口の熱燗とも相性抜群です。
料亭の女将は秋刀魚に熱燗をお供にして、秋の夜長を楽しみます。