日本では、古くから食されているすっぽん。
一説では、それは縄文時代からとも言われています。
そんなすっぽんですが、
美味しい出汁が出ることから、
鍋料理に使われたり、生き血を飲むなど、
料理として出される、
高級食材として扱われています。
日本における生息地は広く、
多くの川・池などで見かけることが出来ます。
体長は約40センチほどで、緑色の体をしており、
他のカメの甲羅に見られるような、多角形の模様は無く、
甲羅自体も他のカメに比べると、
柔らかく出来ています。
すっぽんの首は非常に長く、
捕まえようとすると、
思わぬ距離からかみつかれたりします。
オスとメスの区別は、
小さいうちは見分けがつかず、
成長しても、メスには丸みがあり、
尾がやや短いという程度しか、判断材料がありません。
そして一説では、すっぽんは環境により、
オスとメスが入れ替わるそうで、
成長したメスばかりを水槽に入れておくと、
何匹かはオスに性転換してしまうと言われています。
すっぽんはm気温が10度を下回ると、
砂の中にもぐり冬眠します。
10月~4月頃までその期間は長く、
その間餌は一切食べずに過ごすので、
その生命力の強さがうかがえますね。
すっぽんが滋養強壮・精力増進等に良いと言われているのは、
この生命力の強さからだそうです。
繁殖期は、5月、6月~8月ごろに、
陸上で産卵を行います。
余談ですが、すっぽんには雨の多い年が分かるらしく、
雨が多い年は、
川の水面から離れた、
安全な場所に産卵するという習性があります。
より多くの子孫を残すための、
神秘的な力とも言えますね。
食欲の秋の今、
是非旬のすっぽんを、
身から出汁までごゆっくりとご堪能くださいませ。
和食を楽しむ料亭の女将は、すっぽん鍋が大好物です。