本日は「皐月鱒」をご紹介いたします。
皐月鱒は、幻の高級魚と言われています。
個体数が減り、準絶滅危惧種にも指定される、
希少な魚なのです。
禁漁区域や禁漁期間も設定され、
なかなか手に入れることができません。
皐月鱒とは、アマゴの降海型を指します。
生後1年目の秋に銀毛が始まり、降海します。
ちなみに岐阜県の長良川では、
この銀毛をシラメと呼びます。
そして海に入り、
子魚を食べながら3ヶ月程海で生活することにより、
30〜50センチほどの魚体に成長し、
春に川に遡上します。
皐月鱒の身は、
きれいなピンク色で厚みがあり、
脂がのった濃厚な味わいです。
どんな調理にしても、大変美味しいです。
煮つけやソテー、塩焼きや揚げ物、
刺身、汁もの、何にでも合います。
甘みがあり旨味たっぷりですので、
味付けはシンプルなもので充分です。
この時期ならではの皐月鱒を、
是非食べてみて下さいね。
和食を楽しむ料亭の女将は、皐月鱒が大好物です。