今月のお料理の強肴には、
稚鮎の唐揚げをおもてなししています。
鮎は一年でその生涯を終えるので、
「年魚」とも言われ、
月によって味わいが違います。
毎月楽しみ方が変わるのが、
鮎の面白いところです。
鮎が解禁される5月の稚鮎は、
走りの鮎とも言い、
香りを楽しみます。
この時期の鮎はまだ小さめで、
身だけでなく、
骨まで柔らかいのが特徴です。
頭から尻尾まで丸ごと食べられますよ。
香ばしく揚げた鮎は、酒の肴としてもバッチリです。
カラッと揚げたサクサクの歯ごたえと、
稚鮎独特のスイカのような良い香り、身の旨みをお楽しみくださいませ。
和食を楽しむ料亭の女将は、 稚鮎を見ると夏の始まりを感じます。