先日、インターホンが鳴り
玄関を開けると、
常連の客様が。
「この時期に毎年助六さんを利用させてもらっていたけれど、
今年はコロナで利用できなくてごめんなさい。」
と、お菓子を渡しにわざわざ足をお運び下さったのです。
もう、そのお気持ちだけで、
嬉しくて、涙が出てしまいました。
私の話になってしまいますが、
去年からずっとコロナが続く毎日で、
やはり今は宴会などは出来ないので、
ご予約が少なくなってしまうのは当然のことですが、
助六がお客様に忘れられていたらどうしようと
不安に思っていた中の出来事でしたので、
余りに嬉しすぎて感動してしまいました。
そのお客様は40年も助六を愛顧くださっており、
長い間大切なお客様とのお付き合いをさせていただいてきたんだと
振り返ることができました。
ここまで女将として、踏ん張ってきたからこそ
稀にしか無い辛い時期に
大好きなお客様にこうして励ましていただけたこと、
頑張ってやってきて、心から良かったと実感いたしました。
助六には、大切なお客様が沢山いらっしゃいます。
コロナが明けて、また安心できる日々が戻ってきた時に
笑顔でお客様とお話ができるよう
まだまだ、頑張ろうと
力強く励まされた出来事でした。
ありがとうございました。
和食を楽しむ料亭の女将も、そんな風に人を思いやれる人でありたいです。