大垣の料亭助六のちかげ女将です
助六では秋の訪れを玄関の鈴虫が告げています。
秋は結婚の季節。結納やお顔合わせのお客様の予約をいただいております。
今は、結婚は親の役目ではなく子供たち自身で計画を立てるのが多いようです。
助六でも予約をいただくのは、ご両親ではなくお子様ご自身でお電話を頂戴いたします。
お顔合わせ
本来両家の両親や家族が正式に顔を合わせる場として結納がありますが、最近はこの結納もかなり簡略化されてきており、その簡略化された結納の一つとしてこの顔合わせがあります。
一般的な顔合わせは、会食を交えながら行います。お顔合わせには二つの意味があります。
①結納代わりの食事会
結納の代わりとしてお互いの家族を紹介するための、和やかな食事会。会食が中心ですが、新郎新婦が記念品(指輪)の交換をします。
結納代わりの食事会ですので、お互いの子供達が話し合って服装や手土産を相談しておくことをお勧めします。
この時は、結納代わりですので助六では鯛やお赤飯を入れ込んだお料理をご提案いたします。
②結納前の顔合わせ食事会
両家初めての対面の場、結婚が決まってから、両家があいさつを兼ねて開く食事会です。結納や結婚式など今後の段取りについて、両家の意向を調整したり、当日までにお互い親睦を深めます。
この場合は、まだお祝いのお料理でないものをご提案いたします。
両方ともの食事会も目的は正式に顔を合わせて、両家が自己紹介をして親睦を深めることが大切なことです。
ご家族によっては、本人とご両親の場合もございますし、ご兄弟や祖爺様や、おばあ様もご一緒されます。そうですよね。結婚は本人だけではなく家と家が親せきになることですから。
最近、よくご予約の際にお尋ねされます。
「結納はなしで食事会だけなのですが料理はどのコースが良いでしょうか。」
「手土産はどんなものが良いのでしょうか。」
「食事会の支払いはどちらの家が払うのでしょうか。」
「どんな服装が良いのでしょうか。」
お尋ねされる喜びと質問にお応えできる知識が必要だと改めて身の引き締まる思いです。
料亭の女将は日々勉強させていただいております。