銀色の細い体をキラキラと輝かせ、
海の上を飛び交う魚「細魚」。
群れを組み、水面下を矢のように泳ぐ姿は美しく、
見とれてしまうほどです。
旬は3~5月で、
体長は20~30センチ。
動物プランクトンを主に餌として食べています。
下あごは鋭く紅い色をしており、
この紅い色が細魚の鮮度を表すと言われています。
腹部と体側が銀色をしており、
その反面背側は銀青色です。
その体の色は、
上から見ると海の青さ、
下から見ると太陽光の白さに溶け込み、
敵から体を守っているそうです。
細魚は、白身で癖が無く、上品な味をしています。
そのため高級な天ぷらなどの食材として使われます。
お澄ましの具材にもよく合いますよ。
腹腔内の薄い膜は、べっとり黒く苦みがあります。
そのため腹黒い女子のことを、
「細魚のような女性」なんて言ったりするそうですよ。
流麗な姿、そしてその動き、
脂肪が少なく淡泊で、
上品な身の旨さとその美しさから、
「料理界の麗人美人」とも呼ばれています。
旬の魚「細魚」の味をこの時期是非お楽しみ下さいね。
和食を楽しむ料亭の女将は、どんな料理にも良く合う細魚が大好物です。