大垣の料亭助六のちかげ女将です
いよいよ忘年会シーズン到来の時期です。忘年会といえば「今日は無礼講で行こう」なんてよく耳にしますが、その意味や由来をご存知でしょうか。
無礼講の起源は鎌倉時代に遡ります。後醍醐天皇が鎌倉幕府の討幕を図るため戦略会議を開いた際、周囲の者を欺くために羽目を外した宴会を催しました。その「礼節を欠いた宴会」に驚いた人々が、それを「無礼講」と呼んだことに由来しているのです。
ちなみにその当時の特権階級の人達の宴会スタイルは、席順が厳格で、偉い順に理路整然と成っていました。今でも結婚披露宴や改まった宴席ではその名残が多々ありますね。そして、彼らは一度その席に座ると余程のことがない限り席を立つことをしませんでした。後醍醐天皇が催した宴会はそのようなルールを全く無視したわけですね。
以上のことが由来し、「本来座席を立ってはならない参加者が自由に席を立ち、酌をする」という意味で「無礼講」という言葉が今でも使われているのですね。ですが、無礼講とはいえ、きちんと礼儀をわきまえ節度ある振る舞いをすることが大切ですので来週はそのことについてお伝えいたします。
上司や先輩、他部署の社員とつき合いを深めるチャンスの忘年会は老舗料亭助六で楽しみましょう。
大垣 接待