大垣の料亭助六のちかげ女将です
先週は無礼講の由来についてお話しました。上下関係を忘れて飲んでもよい「無礼講」だからといって本当に「無礼」をして良いわけではもちろんありませんね。では、結局、無礼講といわれたらどうすればよいのでしょうか。
後醍醐天皇の例のようにもともと「無礼講」は偉い人が「家来の本心を探るため」に考え出した智略だといわれます。時代は変わっても、上に立つ者の考え方は似ています。ですので、すっかり羽目をはずし上司に溜口を聞いたり会社の悪口を言ったりしても何の得にもなりませんね。無礼講でも自分の立場をわきまえ、ある程度の理性を持って行動すること大切です。しかし、席を立って上司や先輩に「お世話になりました」「よろしくご指導ください」等と酒をついで廻るのは本来の無礼講の意味ですので大いにやってくださいね。
▲助六は各メーカーのビールをご用意しております。
そもそも上司が「今日は無礼講で行こう」と言う場合、その目的として「部下と仲良くしたい」「自分の度量の深さを誇示したい」という理由があります。何度も申し上げますが決して、「羽目をはずして好き勝手にしなさい」と言う意味では無いことを忘れないようにしましょう。
とは言え、忘年会では普段話せない方と話せたり、より親しくなれたりする機会。ですので、相手を思いやる気持ちを心がければ最高の忘年会になることは間違いないでしょう。
大垣 接待