大垣の料亭助六のちかげ女将です
私の好きな助六のお部屋を紹介します。
平成10年に初めての掘りごたつの部屋を作りました。
これからは外国のお客様が多くなるとお客様に教えて頂き当時駐車場だった場所を増築の状況で一部屋作りました。
思い起こすと、まだ両親が先頭になって助六を切り盛りしていました。
そんな中で私が都会で知り合った設計士さんに頼んで図面を引いてもらい見積もりをしてもらうと、家が一軒建つぐらいの値段になりました。
勿論、設計料も一流でした。
両親と夜中まで何度も言い争ったことを覚えてます。
昭和ヒトケタの父には建物にお金をかけるのは納得できても、設計と言うソフトな部分にお金を人並み以上にかけることが理解できなかったのです。
父は
「なぜ、大垣の設計士の何倍もする都会の設計士に頼むのか」と言い
私は
「今、せっかく作るのなら、何年後に通じるお部屋がほしい。」と答え
なかなか理解してもらえませんでした。
父の言う事も押し切り着工しました。
おかげさまで16年たった今でも、時代遅れのないモダンな部屋でお客様にも喜んでいただいております。
小さな庭を通り抜け部屋に入ります。
トイレも奥についており、他のお客様と会うこともございません。
私の女将人生の中で一番思い出のある部屋でもあり、自慢の一部屋です。
料亭の女将はいつも20年後の助六を見ています。
大垣 接待