大垣の料亭 助六のちかげ女将です。
私の思う料亭とは暖簾をくぐった瞬間に緊張感が高まる場所であり、玄関にはお客様を迎え入れる為に大きな花器に季節を感じさせる、香りの良い花が活けてあるところです。
短大を卒業後すぐに、母とバトンタッチして、生け花 正統則天門流を引き継ぎ習い始めました。毎週一回お稽古に行き、人が一杯しかお稽古しないところを私は助六の部屋の数だけお稽古をさせていただきました。平均3杯から5杯を短時間で活けこんでいくお稽古です。
お月謝は皆さんと一緒でした。(笑)
先生は、女将になるべく私に、活け方だけではなく、花代が高価にならない方法、花を大切にして、葉っぱ一枚でも無駄にせず美しく活ける方法を教えてくださいました。
正統則天門は日本建築の床によく似合う活け方です。
先生から「生け花の素敵な料亭と言われるコンセプトでも良いんじゃない。」と
当時ご指導いただいたことを30年たった今も覚えており、大切にしております。
最近では、お稽古には足がとうのいており、自己流で活けておりますが、
花や葉が元気がなくなると自分の心が汚れている感じがしてすぐに活け変えます。
気にかけてくださるお客様がいらっしゃる喜び
お客様に部屋の床の花をほめていただくととても嬉しくなります。
昨日は「玄関のカサブランカの香りが良いね。」と言ってくださいました。
そうそう、言い忘れましたが、昔から玄関には香りのある花を生けるのが礼儀だそうです。
美味しい料理には美しい花がつきものです。
料亭にはわき役たちがいっぱいいるんです。ぜひ関心を持ってみてくださいね。
また、色々なわき役たちをご紹介します。
今日も生意気なことを書いてしまいました。