ふぐは、私たちが普段口にする魚とは一線を引き、
まさに「ふぐに越すものなし」の格言通り、
どんな魚にも無い旨さが特徴の、冬の風物詩です。
旬の時期は、秋の彼岸から春の彼岸までといわれますが、
寒中が最も美味しくなります。
特に産卵期前の二月頃のふぐは、白子も育ち、絶品です。
関西では「てっさ」と呼ばれるふぐの刺身。
その旨さは、ふぐ料理を代表するほどですね。
「てっさ」の始まりは、幕末時代の下関で、高杉晋作らが食べたこととされています。
何故「てっさ」は、皿の柄が分かるほど薄く切られているかご存知でしょうか?
ふぐの生身はコラーゲンを大量に含んでいるため、身がしまっており、
薄くないと噛みきれないほど弾力があるからです。
そのため身を数枚切り、おもてなしします。
ねぎやもみじおろし等を載せ、ポン酢につけて食べるのが美味しいです。
熱燗にも良く合いますよ。
助六では、資格を持ったふぐ調理師が独特の調理法で捌いていきます。
是非助六で、特製ポン酢と共に「てっさ」をご堪能下さいませ。
和食を楽しむ料亭の女将は、ほんのりと甘く弾力のある「てっさ」で冬を堪能します。