大垣の料亭助六のちかげ女将です。
今月の助六の強肴(メインディッシュ)
「フォアグラ」
オア(ガチョウ)やカナール(鴨)の肥大させた肝臓。
フランス語で“太った肝臓”という意味。
口に入れたとたんに溶け出すほどの贅沢な味わい
世界三大珍味のひとつとして有名なフォアグラ。
舌の上で自然に溶ける独特な味とコクと滑らかな食感を味わえます。
フランス料理の食材のひとつで、高級食材としても知られていますね。
紀元前のエジプト時代から美食家達に好まれる
ガチョウのフォアグラはエジプトで5,000年前に発見されました。
冬を越えるためにナイル川の三角州の沼地に渡ってきた野生のガチョウの肝臓の大きさに驚いたエジプト人。
彼らは、渡り鳥が長い移動時間に備え、故意に多くの食糧を飲み込み貯蔵していることを知ります。
ここから、フォアグラを作る習慣が生まれたのだとか。
また、18世紀になると料理や美食の本の中で盛んにフォアグラが取り上げられていたそうです。
フォアグラは美味しいだけではない
フランスでフォアグラの消費が非常に多いことで知られる地域では、
動脈硬化による死亡率が低く他の地域と比べて寿命が長いというデータがあります。
「フレンチ・パラドックス」と呼ぶ中にもフォアグラは含まれており、悪玉コレステロールを下げる効果があります。