本日は「なまこ」をご紹介します。
なまこは、年中出回っていますが、
旬は12~2月で、冬のこの時期に獲れたものは、
身がよく引き締まっていて美味しいのです。
美味しいなまこ選びのポイントは、
太くて短く、イボがはっきりとしていて、
硬いものを選ぶと良いと言います。
なまこは、世界で1500種類が生息しますが、
日本ではその中の200種類が生息しています。
またなまこには、栄養素が豊富に含まれています。
栄養素は大きく3つに分かれます。
まず、ビタミン・ミネラル成分がバランス良く豊富に含まれています。
そのため中国では、慢性肝炎の治療薬として利用され、
補腎強壮効果や動脈硬化予防、性機能低下の回復、
便秘改善、利尿効果等があるとされています。
そして、抗酸化作用や抗菌作用、
血行促進効果が期待できるサポニンも多く含まれます。
更には、美容に効果の高い、
コラーゲンやコンドロイチンも豊富に含まれています。
このように、なまこは栄養素が豊富なため、
「朝鮮人参と同じ効果」とも言われ
「海参」という名前が付いたと伝えられています。
古来から、なまこは煮て干して俵に詰めたものが高価で取引されていました。
今でも干しなまこは、中国では超高級食材として扱われています。
そしてなまこの調理法としては、
刺身にすると絶品です。
刺身は、大根おろしやもみじおろしと一緒に、
刻んだ柚子と合わせて食べます。
また、ポン酢や三杯酢も美味しくいただけます。
日本酒にもよく合いますよ。
この時期は、熱燗とご一緒にお楽しみいただけます。
普段あまりなまこを食べる機会はないかもしれません。
旬の今だからこそ、美味しいなまこを一度は楽しみたいですね。
和食を楽しむ料亭の女将は、美味しいなまこには日本酒が欠かせません。