本日は「たけのこ」をご紹介します。
春の風物詩と言えば「たけのこ」。
4~5月が旬です。
暖かい地域に多く生え、
実は70種類もあるのですが、
食用として使われるのは孟宗竹をはじめ、
数種類です。
たけのこは、その名の通り、
竹の芽の部分を「たけのこ」と言います。
名前の由来は、
「筍」は一旬で「竹」までに生長してしまう、
その早さからと言われています。
だから、食べられる期間も一瞬。
土から出るか出ないかというときだけなので、
ますます目が離せません。
生長が早いにもかかわらず、
竹の寿命自体は百年以上とも言われており、
不思議なものですね。
そんな「たけのこ」は鮮度が命。
「朝採ったものをその日に食べる」ことがベストです。
摂ってから日が経つとアクが強くなりますが、
摂ったその日ならアクが少なく、
調理がしやすいです。
たけのこはカツオダシとの相性が非常に良く、
濃い出汁を吸わせて調理するのがオススメです。
先端部を包んでいる柔らかい皮を「姫皮」などと呼びますが、
よくアク抜きした姫皮は、
どんな料理をしても美味しいです。
外の固い皮も、
乾燥させて使うことが出来ます。
「竹の皮焼き」などの料理や寿司などに使えますよ。
皮も実も美味しく食べられる万能な「たけのこ」。
是非旬の今、「たけのこ」の旨みを楽しみましょう。
和食を楽しむ料亭の女将は、旬の食材の使い方を伝授します。