本日は、
「子どもの祝い(宮参り)」のマナーをご紹介します。
宮参りとは、赤ちゃんが産まれ、
育っていく土地の神社に参拝し、
赤ちゃんの誕生を祝い、健康や長寿を願う儀式です。
マナーとしましては、
まずは服装について。
赤ちゃんが祝着の場合、
大人も巡礼装や略礼装と、
それにふさわしい服装をします。
赤ちゃんの正式な祝着とは、
肌着の上に、
白羽二重の内着を着せます。
その上に、晴れ着をかけ、
抱っこしている人の首の後ろに紐を回し、結びます。
また最近では、略着として、
赤ちゃんにベビードレスを着せ、
参拝することも。
そして次に「初穂料」について。
地域や神社によって金額が異なりますが、
3000円~10000円の初穂料を入れ、
納めます。
もし金額が分からなければ、
あらかじめ神社に確認しましょう。
最後に、「赤ちゃんを抱っこする人」について。
一般的に、赤ちゃんを抱っこする人は、
地域によっても違いますが、
父方の母が抱っこするというしきたりがあります。
これは、出産を終えた母の体を気遣うという意味や、
出産をした母の身体には「けがれ」が残っており、
「神様にお払いをしてもらうまでは母に赤ちゃんを抱っこさせてはならない」
という考えの名残でもあると言われているようです。
ですが、今は父と母と赤ちゃんだけで参拝される場合や、
どちらかの親族だけの参加になる場合など、
様々ですし、
抱っこする人に特にこだわりは無いようです。
最後に、
近年のお宮参りは、
しきたりに囚われることなく、
その時々に応じ、
自由な形式で行われる傾向が強いようです。
とは言え、冒頭にも記述した通り、
宮参りは神社で参拝し、
赤ちゃんの誕生を祝い、
健やかな成長と長寿を願う、
家族にとって大切な儀式ですので、
最低限のマナーを守って参拝しましょう。
和食を楽しむ料亭の女将は、娘の宮参りの記憶が懐かしいです。