夏が産卵期のイサキは、
産卵前の梅雨時期から初夏にかけ、
真子や白子を持ち、
脂の乗りも良く、丁度食べごろです。
産卵が終わり秋ごろになると、
脂が落ち、旬と比べ味に差がハッキリと出ます。
イサキは、磯に棲むことから
「磯魚」(イソキ)、
幼魚の縞模様に因んで「班魚」(イサキ)と呼ばれ、
これに「伊佐木」「伊佐幾」という漢字が当てられています。
その他に「鶏魚」は、背鰭の棘条が
ニワトリの鶏冠に似るためという説があります。
そして成長に伴い呼び名が変わる魚で、
セイゴ→フッコ→スズキとなっていきます。
身体の全長は40cmで、緑糸で細長い紡錘形です。
幼魚は体側の上半分に黄色の縦縞が3本あり、
成長するにつれ縞は薄れていきます。
かつて和歌山で骨が喉にひっかかって鍛冶屋が死んでしまったエピソードから
「鍛冶屋殺し」と呼ばれるほど、骨が硬い魚です。
旬の時期の磯魚特有の香りと、
あっさりした上品な味、
引き締まった身は、
鯛にも匹敵するといわれるほど絶品です。
硬い皮が美味で、
松皮造りや、塩焼きや唐揚げ、
煮つけや酢漬け、
椀種など、どんな料理にしても美味しいです。
助六では、新鮮なイサキを厳選して仕入れ、
刺身などにしておもてなしいたします。
是非旬の味覚をご堪能下さいませ。
皆様のご来店をお待ちしております。
和食を楽しむ料亭の女将は、イサキのお造りに舌がとろけます。