本日は、「長寿の祝い」のマナーをご紹介いたします。
長寿を祝う節目の年齢として、
還暦、古稀、喜寿、傘寿、米寿などの名称があります。
昔から節目には家族で、
その方の健康と長生きを祝い、
お祝いをしてきました。
平均寿命が延びた最近では、
60歳や70歳はまだまだ若く、
「老人」という言葉が似つかわしくないほどです。
そのため最近では、
お祝いには長寿の伝統的なアイテムではなく、
実用的なものとして、
衣服やお酒などを贈る傾向が増えつつあるようです。
長寿祝いの贈り物について、
特に決まりごとはございませんので、
ご本人が喜んでくれるアイテムを選ぶのが良いでしょう。
ただし、長寿のお祝いとして、
不適切なものを贈らないよう注意しましょう。
気を付けたい贈り物として、
以下にまとめました。
1、不祝儀を感じさせる花束
菊など仏事に使われる花は、
お祝いに使うのは避けたほうが良いでしょう。
また、「シクラメン」は
「死」と「苦」を連想させるので、
お祝い事に贈るのは控えましょう。
2、花が首から落ちるもの
椿は花が首から床に落ちてしまうことから、
不吉を感じさせてしまいます。
長寿のお祝いには避けましょう。
3、黒一色、白黒二色のプレゼント品
黒いものは「死」を連想させます。
また白黒二色のものも、
凶事に使われる鯨幕と同じ色合いになり、
不吉なものと連想させてしまうことがありますので、
避けた方が無難でしょう。
4、お茶
お茶は弔事、香典返しなどの不祝儀に使われることが多く、
「死」を連想させるため、
お祝いごとには嫌がる人もいますので、
気を付けましょう。
5、櫛
櫛の響きが「苦」や「死」を連想させることから、
長寿のお祝いには避けた方が良いとされています。
6、履物
靴や靴下など、
足で履く行為が「踏みつける」ことを連想させてしまいますので、、
贈り物としては避けた方が良いでしょう。
他にも不吉なことを連想させるものがありますが、
基本的に絶対にいけないといった決まりはありませんので、
本人の希望に応じ、
臨機応変に対応出来ると良いでしょう。
長寿祝いの贈り物をされる際は、
マナーを守り、
相手に喜んでもらえるものを贈りましょう。
和食を楽しむ料亭の女将は、正しくマナーをお伝えいたします。