煮物は、加熱させた煮汁の対流で、
材料を美味しく変化させるお料理です。
素材の選び方や、
煮る方法の判断、食材に応じた下ごしらえ、
調理のタイミングや仕上げのタイミングなど、
調理人に長い経験とスキルを要します。
和食に定番の煮物は、
色々な形がありますよね。
大きく分けると3種類あり、
煮汁を残さない、煮っころがしや煮しめ、
煮汁を含ませる含め煮、
煮汁を使わない炒め煮があります。
どのタイプの煮物も、食べ方は同じです。
美しく盛り付けられた煮物を崩さずに、
上から順に食べていくのが、美しいマナーです。
そしてもう1つ気をつけたいのが、
器に入った煮汁の飲み方です。
器に直接口を付けて飲むのは構いませんが、
両手で器を持ち、
勢いよく飲むことは品が無く映ってしまいます。
箸を右手に持ったまま、
そっと煮汁を頂きましょう。
煮物を召し上がられる際は、
美しいマナーで、
美味しく味わいながら、
素敵なひと時をお過ごしくださいね。
和食を楽しむ料亭の女将は、粋な作法を伝授いたします。