本日は「ブリ」をご紹介いたします。
ブリは、
成長するにつれ呼び名が変わる出世魚の代表格。
地方によっても呼び名が違います。
関東・・
ワカシ(15~30cm)
イナダ(30~50cm)
ワラサ(50~60cm)
ブリ(60cm以上)
関西・・
ツバス(15~40cm)
ハマチ(40~60cm)
メジロ(60~80cm)
ブリ(80cm~)
このように、
呼び名が変化していくのが面白いですよね。
旬は、11~2月。
ブリは北海道付近から九州付近まで、
長距離を移動しながら活動しています。
北海道付近の海で、
脂肪や栄養をたくわえたブリは、
冬にかけて産卵場所の九州付近の海へ、一気に南下します。
たくわえたエネルギーを使いながら泳ぎ続けたブリは、
富山湾のあたりにさしかかるころで、
脂と身の締まり具合が「ちょうど良い」状態になります。
この状態のブリを、「寒ブリ」と呼んでいます。
寒ブリには、
氷見寒ブリ、土佐寒ブリ、能登寒ブリという種類があります。
特に富山湾で収穫される氷見寒ブリは、
絶品と称されますが、
実は氷見寒ブリを名乗るには、
6キロを超える大きさで、
身がしっかりと太っていなければなりません。
厳しい条件をクリアした氷見寒ブリは、
まさに幻の魚と言っても過言ではありません。
寒ブリの調理は、
寿司や刺身も絶品ですが、
冬ならではの「ブリ大根」など、
冬が旬の根菜類と煮た煮物は、
あっさりとした根菜に、
程よくのった脂のコクがプラスされてとても美味しいです。
そして寒ブリは栄養分も豊富で、
ブリの脂は動物性の脂肪とは違い、
DHAやEPAといった質の良い油が含まれます。
身はタンパク質やビタミンB2・B6・B12やビタミンD、
ナイアシンといった栄養素がバランスよく含まれ、
生活習慣病予防や代謝促進、美容にも効果的です。
美味しいたけでなく、栄養分も多く含んでいる「ブリ」。
特に冬に美味しく食べられる、
脂がたっぷり乗った「寒ブリ」は、
この時期是非一度は楽しみたいですね。
和食を楽しむ料亭の女将は、脂ののった寒ブリをしゃぶしゃぶでいただきます。