今年も、鮎の美味しい季節がやってきました。
助六にも、長良川産の鮎が入荷しています。
今月は、
先付けの「鮎燻製」と、
焼き物の鮎塩焼き」にして、
おもてなししております。
鮎は一年でその生涯を終えることから
「年魚」とも呼ばれ、
月によって味わいが違うのが面白いところ。
本日は、そんな鮎の楽しみ方をご紹介いたします。
鮎が解禁される5月の稚鮎は、
走りの鮎とも言い、
香りを楽しみます。
この時期の鮎はまだ小さめで、
身だけでなく、
骨まで柔らかいのが特徴です。
頭から尻尾まで丸ごとお楽しみいただけます。
6月は、稚鮎から若鮎へと成長し、
少しずつ脂がのりはじめます。
梅雨の時期は雨の日が多いく、中々獲れません。
7月は、鮎が梅雨の時期の雨で、
石に付いた苔を食べグンと大きく成長します。
天然の苔などを食べたからこそ、
腹のほろ苦さが美味しいです。
8月はさらに大きく成長し、
脂が乗り、食べ応えがあります。
9月は落ち鮎になります。
身がぼろぼろになり、
メスはお腹に子を、オスは白子を持ちます。
甘露煮などのお料理にしていただくのが、
お勧めです。
10月は、子持ち鮎をお楽しみいただけます。
塩焼きよりも炊いた鮎が美味しいです。
このように、
毎月違った鮎の味がお楽しみいただけるのが、
鮎の良さの一つです。
毎月の鮎の違いを、
是非食べ比べてみられてはいかがでしょうか。
和食を楽しむ料亭の女将は、成魚の鮎が大好物です。