お悔やみの言葉としてよく使われるのが、
「ご愁傷様です」。
愁傷は、人に死なれた嘆きや悲しみのことを指し、
死者の近親者に対しててお悔やみの挨拶に用います。
ほかに、「この度は思いがけないことで、さぞお力落としでしょう」も用いられます。
「力と落とし」とは、がっかりして物事を行う気力をなくすこと。
こちらも、お悔やみの言葉として使われます。
もっと言い換えると、
「ご冥福をお祈り申し上げます」
こちらは、浄土真宗以外の仏教の信徒に対して使います。
「冥福」は死後の幸福のことですが、
死者は死後すぐに極楽浄土に往生するものと考える浄土真宗の教義とは相容れないため用いません。
個人の宗派がわからない時は、
「追悼の意を表します」「お悔やみ申し上げます」が無難です。
「いかばかりのお悲しみなと存じます」
「いかばかり」とは「どれほどのことか」という強い気持ちが入る言葉です。
その時適切な言葉を選び、
お悔やみの言葉を相手にスマートに述べましょう。
和食を楽しむ料亭の女将は、正しい言葉遣いを日々勉強中。