本日は、手紙の最後に書く言葉について。
ちょうど今の時期だと、
「季節の変わり目」という言葉が文末によく使われますが、
それに続き「ご自愛ください」という表現が使われます。
「自愛」は、
自分を大切にすること、体に気をつけることを表す言葉で、
」お体を大切に」といった意味で使われます。
最初にも書いた通り、
「季節の変わり目ですから、くれぐれもご自愛ください」や、
「ご多忙のところと存じますが、ご自愛ください」
などとして、相手を気遣います。
目上・目下・男女問わず使えますので、
便利なフレーズです。
時々「お体をご自愛ください」と書く人がいますが、
「お体に」が入ると意味が重複してしまいますので不要です。
また、「ご慈愛ください」とま間違えやすいです。
「慈愛」は、親が自分の子どもに対するような深い愛を意味し、
「お体を大切に」というニュアンスは含まれません。
なお、手紙を送る相手が病気の場合は
「ご自愛ください」は使わず、
「1日も早い回復を願っております」などとします。
手紙の文末に使う定番の言葉ですが、
意味をしっかりと理解し正しく使いましょう。
和食を楽しむ料亭の女将は、正しい言葉の使い方を日々勉強しています。