本日は「サザエ」をご紹介いたします。
サザエは通年を通して漁獲されますが、
夏に迎える産卵期の前に水揚げされたものが美味しいとされ、
旬は春から初夏の間です。
ちなみに殻は角があるものとないものがあり、
外湾で育ったものは角あり、
内湾で育ったものは角なしとなります。
角があるものの方が見栄えが良いため高価ですが、
味は変わりません。
サザエといえば、
大物狙いに欠かせない餌でもあります。
イシダイなどはサザエを主食とし、
サザエなしには絶対に釣れないほど。
しかし、餌にするのはもったいないほど味が良いです。
甘みのある身は歯ごたえがあり、
美しい磯の香りも特徴的です。
代表的な料理のつぼ焼きは、
その香りだけで食欲を誘います。
名前の由来は、
殻が小さな家に見えることから「小(ささ)」「家(いえ)」で、
「ささえ」が転訛したとされています。
「栄螺」という漢字は、螺が渦巻貝を指し、
大きくなった渦巻貝の意で当てられたと考えられています。
サザエは生きの良いものを選ぶのがポイントです。
ふたの部分を触って反応が良いものがオススメです。
美味しい食べ方ですが、
サザエは夏に網に乗せて焼くつぼ焼きや、
刺身が人気ですが、
煮物や焼物、蒸し物、
他には炊き込みご飯の具や汁物の具にもオススメです。
さまざまな調理法で美味しく食べられるので、
身が充実している旬の間に、
是非調理してみて下さいね。
助六では今月のお料理で、
サザエをつぼ焼きにしておもてなししています。
焼くことで旨みを閉じ込め、
サザエの汁まで美味しくいただけます。
是非助六で、旬のサザエをご賞味くださいませ。
和食を楽しむ料亭の女将は、通な食べ方で食事を楽しみます。