大垣の料亭助六のちかげ女将です。
年中助六の軒先にはのれんがかけられています。
日除けや目隠しの役割がある暖簾ですが風通しが良く涼しく過ごせることから夏には大活躍な一面も。
のれんの歴史は古く平安時代に遡るという説も。
現在さまざまな料理店でのれんを見かけますがその起源は平安時代に遡るそうです。禅宗のお寺で冬の寒さを防ぐために掛けられた垂れ幕があり、それをのれんと称したことが始まりだそう。漢字では「暖簾」と書きます。「暖」という漢字が当時防寒のために使用していたことを物語っていますね。
のれんは奇数に割れていることが多い。
古代の中国では奇数が縁起が良いとされました。そのため三つ割れ、五つ割れ、七つ割れと奇数になるように分割されることが多いのです。助六ののれんも三つ割れです。
お勝手へ通じる扉にものれんがかけられています。
こちらは約1ヶ月ごとにその季節に一番合ったものが選ばれています。6月は梅雨ですので傘が描かれたものになっているのです。
お料理も1ヶ月ごとに変化いたしますが店内の雰囲気もそれと同じです。この変化を楽しんでいただけることが料亭の醍醐味でもありますよ。ですので、是非毎月ごとに来てくださるとその醍醐味を体感していただけるでしょう。もちろん月に何度でもお待ちしておりますよ。