大垣の料亭助六のちかげ女将です
花火大会やお祭り、夏には賑やかなイベントがありますが思い浮かぶのは「浴衣」ですね。助六では6月から9月の間、おもてなし係りは浴衣姿でお座敷へ入らせていただいております。
浴衣は夏に着る最もラフな着物で、もともとは湯上りに着る室内着でした。しかし、最近は浴衣の柄や素材の変化から、「夏の衣服」として夏祭りや縁日、盆踊り、夕涼みなど幅広いシーンで着られるようになったのです。また、普通の着物よりも簡単に着付けができ、価格も手頃なことから、幅広い年齢層に親しまれています。
浴衣の起源は平安時代。当時は蒸し風呂が主流だったため、貴族が入浴する際に水蒸気でやけどをしないように着用した「湯帷子(ゆかたびら)」が始まりとされています。この「帷子」とは麻の着物を意味し、当時は綿が高級品とされていたため、装束の下着となる薄い着物は麻で作られていましたが、江戸時代後期になると、綿の生産量が高まって庶民に普及すると同時に、湯帷子の生地も麻から綿へと変わっていったのです。
また、銭湯の普及に伴って着用の場も増えたことから、湯帷子を略して「ゆかた」と呼ぶようになりました。現在では風呂あがりに限らず、夏に着る着物として定着しています。
夏の助六はとっても華やかで、お客様にも喜んで頂いております。
料亭助六は暑い夏、涼やかな着物でおもてなしさせていただきます。