顔合わせに料亭を選ばれて、会席を召し上がることになさったあなた。
次の注意ポイントは和食のマナーです。
食事を一緒にすればその人の生活や育ち、人生観までもが見て取れます。
その場だけ上品に取り繕っても、様々なところから日々の生活がにじみ出ますので、今から意識づけていきましょうね。
私は普段おもてなしマナー講師として「和食マナー講座」を開催しておりますが、1度ではとても伝えきれないほどたくさんのマナーがあります。
まして文章で伝えることはとても大変です。
ですので、まずは最低限のお箸の話をいたしますね。
マナー以前にお箸は正しく持てていますか?
正しくお箸が持てないととても目立ちますし、やはり大人として恥ずかしいですよ。
癖はなかなか治すのが難しいですが、練習あるのみです。
普段の生活でついやってしましそうなお箸のマナー違反です。
・迷い箸(どれを食べようか、テーブルの上で、お箸がフラフラすること)
・渡し箸(箸休めのときに、器の上で、お箸を置くこと)
・拝み箸(「いただきます」のときに、箸を持ちながら手を合わせること)
・重ね箸(一つのおかずばかりを続けて食べること)
・涙箸(お箸から雫が垂れること)
さらに、取り上げる時も置くときも両手を使い、箸先をなるべく汚さずに食べられると美しいですよ。
料亭の女将はいつでもマナー講座で直接指導いたします。