「師匠のお鉢(はち)を奪う名演技だった」
実はこの日本語表現、間違いです。
「お鉢を奪う」は、時々耳にする表現ですが、
正しくは「お株を奪う」です。
人の得意とすることを、他の誰かがやってのける様のことをいいます。
一方「お鉢」とは、「次回の役は私にお鉢が回ってきた」というように、
物事の順番が回ってくることの例えとして使います。
正しくは「お鉢が回る」という表現を使います。
「お鉢」と「お株」。
意味を知り改めて考えると、
「お鉢を奪う」という表現は変ですよね。
普段何気なく使う言葉の意味を理解して、
正しく日本語を使いましょう。
和食を楽しむ料亭の女将は正しい言葉遣いを伝授します。