本日は「鰻」をご紹介します。
土用の丑の日といえば、
鰻が知られていますよね。
鰻は、
養殖ものと天然ものに分かれます。
養殖鰻の旬は主に5~8月、
天然鰻の旬は8~12月ごろです。
鰻の主な産地は、
静岡、愛知県三河地方、三重県中勢地方、
鹿児島県、宮崎県などです。
また近年では、
台湾や中国、オーストラリアなどからの輸入も増えています。
天然鰻は非常に希少で、
今では料亭などでしか食べられない、
貴重な食材です。
川魚特有の爽やかな香りが楽しめ、
淡泊であっさりとした風味です。
腹の部分がほのかに黄色いのが特徴です。
また天然鰻は、
水温が下がりはじめる、
10月頃の冬眠に備え、
たくさん栄養を蓄えた鰻や、
川で5年~12年成長し、
産卵のため川を下り出す
「下り鰻」が美味しいとされています。
鰻は消化吸収が良いので、
胃腸に優しく、
ビタミンAが豊富に含まれ、
夏バテ予防が期待できることから、
夏にピッタリの食材です。
鰻料理としては、
うな重や蒲焼が主流ですが、
白焼きや肝吸いなども広く知られ、
絶品です。
土用の丑の日は、
この日ならではの鰻を味わい、
暑い夏を乗り切るためのスタミナを付けましょう。
和食を楽しむ料亭の女将は、毎年夏にうな重を食べるのを心待ちにしています。