本日は
「串物の作法」をご紹介いたします。
串物は、鶏肉に限らず、
野菜や卵など様々な食材で出されます。
皆様はどのようにして食べていますか?
つい串に付いたまま口に運びがちですが、
店の雰囲気やスタイルによっては、
箸を使い、
串から外して食べるほうが品が良いです。
その際は左手で串を持ち、
右手は箸を持ち、
具材を挟んで串から外し、
一つずつ食べましょう。
串先を皿の上につけると、
安定して外しやすいですよ。
具材が串に密着してはずれにくいときは、
具材を箸で抑えながら、
ゆっくり串を回してみるとスッと外れます。
また冷めてしまうと外れにくくなるので、
熱いうちに外すようにしましょう。
また外した串は、
串入れにまとめて入れるようにしましょう。
大きい具材は一口サイズに切り分けると、
口に運びやすいですよ。
ただし団子や串揚げ、
いかの丸焼きなどは、
本来直接口に運んでも良いとされています。
なぜなら箸を使わなくても良いようになっているものや、
庶民の手軽な食べ物として、
発展しているものだからです。
そして食べる順番ですが、
脂身の少ないものや、
さっぱりした味のものから食べ始め、
徐々に味の濃いものや、
重量感のあるものへ食べ進めていくことがお勧めです。
また野菜類は、肉類などの合間に食べることで、
口直しにもなります。
薬味は、直接料理にふりかけず、
皿の端に少量をふっておき、
薬味に具材を付けて食べましょう。
以上が串物のマナーです。
串物を食べられる際は、
場所や具材により、
臨機応変に食べ方を変えると良いでしょう。
そして、
それぞれの具材の味を楽しんで下さいね。
和食を楽しむ料亭の女将は、串物で色んな具材を楽しんでいます。